2010年10月10日 (日)

2010・2月 フランス旅行・サヴォア邸の日(7日目)〜その1

昨日はロンシャンに行って帰ったのだが、この日はパリの郊外ポワジーにあるコルビュジエのサヴォア邸に行った。朝方、ベッドメーキングのチップ用に1ユーロがないので、近くのスーパーに何か買いに行こうとすると、家人が地下鉄一日券も買えば良いからと自分が行くと言う。帰って来た家人はオレンジを手にしていた。切符は買おうとしたものとは別の物であった。いつもとは違うゾーンを希望していたが、その一日券はないのだそうだ。窓口のマダムとかみ合わず問答したらしく、別の窓口に行って、十分に納得していつもの一日券を購入したらしい。
まずはポワジー目指して出発した。地下鉄でシャルル・ド・ゴール・エトワール駅に行き、RER に乗り換える。ここで RER の切符を買わねばならないが、そこにある券売機では買い方がわからない上に、現金でなくカードしか使えないものであった。通りで皆んな買うのに時間が掛かっていた訳だ。我々は大きい改札に向かった。結局、そこでも RER の切符の買い方が分からず悩んでいたら、横の券売機で切符を購入中のムッシューが「do you need help?」と助け船を出してくださった。そこで初めて RER の切符の買い方が分かった。ムッシューのお陰で無事に切符を買うことが出来き、merci とお礼を言ってふと見ると、有人の窓口が目に入った。(もしかして、韓国と同じで券売機でも窓口でも良いのかな)とふと思う。あぁ、ここでもフランス人のさり気ない親切。
電車に乗って、一応行き先を確認したいが、お隣のインド系の人は目を閉じている。仕方なくお向かいのムッシューに聞くと正しかったので安心して深く席に座った。

パリから少し出ると、和やかな緑が広がる。フランスの川はゆったりと流れていて、川の水面と左右の土地の高さが余り変わらないことに気付く。すぐに絵画で見る風景なんだなと思う。昔からそんなに風景が変わっていない部分かも知れない。日本の川はすっかり変わってしまった。左右はしっかりとブロックで覆われている。川に水は無くても幅は広い。そんな川ばかりではないが、子供の時から考えると姿が変わった川が多い。土地と水の高さが変わらないフランスの川のほとりに行ってみたい。

終点ポワジーに着くと、観光局の矢印があったので行ってみるが、閉まっている様子であったので、バスを調べてみた。バスの時刻表を見ていると、タバコを手にしたお嬢さんが英語で話しかけてきた。「do you need help?」。どうしようかなと思っていたら、サヴォア邸に行くのか、地図はいるかと尋ねる。それには「oui, oui」と即答。すると、お嬢さんはこちらだと手招きする。一緒に行ってみると、彼女が開けたドアの向こうは観光局であった。観光局の中は外からはまるで見えなくて、これでは休みだと思われても仕方がない作りだ。お嬢さんは観光局の人だったのだな。

地図を貰って、我々は歩き出した。行きは歩きにすることに。行く道は閑散としている。たまに人を見る。冬だから余計に人は外に出ないですな。町の至る所に魚の作り物が門などに付いている。だから、poissy という名前の町なのかな。

サヴォア邸は簡単に行きつけた。広い敷地の芝生のほぼ中央に建っている。緑と白。薄っすらと降った雪。美しい。昔からこんな風景だったのだろうか。日本の庭に慣れているからだろうか、広い芝生と周りにある木々とフェンスを見ると何も無くて寂しい様な、不安な様な気もして来る。季節が違えば、また違った印象を受けるかもしれない。

外からしっかり写真を撮った後、中に入る。中には多くの人がやって来ていた。親子連れであったり、建築の学生らしき人々。みんな、来るのですな。中庭もあり、広いリビングに波のような浴槽。でも、台所の流しは案外小さかったり。ワタシは父親が腕の大変良い指物師兼大工であるにも拘わらず、建築のことがよく分からないので、自分なりに見るしかないのだが、ここに住むことを想像してみる。荷物をどう置こうかと考えると、物を置くのが勿体ないようにも思えてくる。台所もちょっと使いづらいかなと思ったり、台所が少々隔離されていて、窓からの景色も寂しいのが気になったり。すっかり生活目線である。

見終えて外に出る。振り返ると、やはりそこにサヴォア邸。そこにあるのが不思議な感じがした。

帰りはバスに乗って駅まで帰ったのだが、バス賃はいくらだっただろうか、どうやって払ったのだろうか。全く覚えていないが、問題なく駅に帰った。

by kasuke : 2010年10月10日 22:10
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